勤務先によっては、社内融資が充実していることもあるでしょう。
最近では、多くの企業がリストラの一環として、社内融資を廃止するケースも増えていますが、それでも大企業にお勤めの方や、公務員の方には、社内融資の住宅ローンも選択肢の一つでしょう。
社内融資は使うべきか?
ところで、社内融資についてお尋ねすると、
「会社から借金するのはイヤだ!」
と回答される方が結構いらっしゃいます。理由を聞くと、様々ですが、大別すると、
・会社に負い目を感じてしまうので。
・会社に借金まで縛られてしまうので。
でした。
また、中には、「社員ではなく、社業やお客さんに還元して欲しいから。」と答えられた方もいらっしゃり、とてもいい会社なんだろうなぁ、と感心しました。
花札メーカーを世界有数の企業に育てた、任天堂の山内相談役が2005年に退任しましたが、退職金の12億円を、「社業に使って欲しい。」と辞退されたそうです。
無論、氏にとっては12億など微々たるものでしょうし、退職金を受け取るより美談を流した方が株価が高くなるので、結果的にそちらの方が利益が大きい、という側面もありますが、ここは素直に氏の業績をたたえ、その行為に日本人らしい誇りを垣間見た、と頭の片隅に記憶しました。
以上は余談。
さて、住宅ローン.jpの主張する観点から社内融資を見てみますと、どうなるでしょうか。
社内融資の内容は勤務先によって異なりますが、その大半は、次の点が共通していると思います。
1.福利厚生が目的で、利子補給などがあり、市場金利より低金利。
2.退職時までに完済すること。
3.万が一の場合は、退職金と相殺し、不足分は負債が残る。
4.金利は変動金利・固定金利選択型が中心。
まず、問題は3です。
住宅の問題・対策の中では、住宅ローンの団体信用生命保険に加入することで、生命保険に支払うはずだった莫大な支払いを抑制することができる、と記載しました。
ところが、社内融資の場合、団体信用生命保険が利用できるケースは少なく、たいていは3の通り、退職金と相殺になり、不足分は負債が残ります。
これでは、遺族の生活が厳しいので、高額の生命保険に加入し続ける必要があります。従って、常識という名のワナを回避することが難しくなります。
また、2の完済時期ですが、円満に定年を迎えられればいいのですが、リストラ、転職の場合、一括返済しなければならない、というリスクを負います。
そして、4については言うまでもなく、低金利時代では住宅ローン地獄への入場券になり得ます。
と言うことで、多くの方の直感的な「会社から借金するなんてイヤ!」と同じ結論となりました。
尚、もし上記をクリアした内容の場合は、検討の価値があります。
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